桃花と鈴音のホワイトラブ?

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山の上に着けば、眼下に広がる冬の静かな平野と田舎町。 「ひゃー眺めが良いね~」 「桃花……、ヤッホーとか言わないでよ」 「…だ、大丈夫っ、いくら何でも言わないって……」 バレてる…と思いながら、にっこりスマイルで答えると、鈴音が目で合図を送ってくる。 私は頷いた。 ビンディングに両足をおさめ、トン…、タン…、とジャンプすると、着地する度ふわっと軽い雪が舞う。 「まず1本目は私が先ね」 「オッケー」 ゴーグルを下ろし、斜面にボードの先を落とした。 コースが曲がる所まで一気にスピードにのろうとぐんと膝を曲げ体重をかける。
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