六章 欲の惨劇

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  ハンゾウ「さて…此処は俺に任せてもらっちゃったんで、皆さんはどうぞお先を急いでくださいな」 ジョーカー「良いんっすか?数が数だし…」 ハンゾウ「こんなこともあろうと、ダンテからはいろいろ術は貰ったんで…。大丈夫、死んでも時間稼ぎするんで」 ディバイン「死んでもって言うのは困るな。死なれてしまっては、俺らがダンテに合わせる顔がなくなってしまうからね」 ハンゾウ「なら、絶対大丈夫。男として約束は護らせてもらうさ」 ハンゾウが忍者刀を構える! ハンゾウ「ダンテに逢ったらよろしく言っといてくださいな。『アンタの忍者は連れて行ってくれなくてヘソ曲げてた』ってね」 ファントム「それなら、僕はリュウエンの方に向かうヨ。道案内が必要だろうからネ」 シロガネ「それなら…御言葉に甘えさせてもらうとしようか」 ジョーカー「頼んだっす」 ジョーカー達はハンゾウとファントムを残して城の中へと向かう。 ファントム「無理しないようにネ?死にそうになったら…」 ハンゾウ「心配御無用。俺も死にたくはないからな。その前には…自慢の逃げ足を使わせてもらうさ」 ファントム「そうかイ。それじゃ、倒してから屋上に来てヨ?」 ファントムが屋上目掛けて飛んでいく! ハンゾウ「みんな行ったな?かっこつけちまったけども…こんな数…時間稼ぎ出来るかなぁまったく…」 ハンゾウは忍者刀を片手に血の結晶の兵隊達に突っ込む! リュウエン「………」 アモン「………」 ファントム「おや…?どうやら、間に合ったようだネ。まだ睨み合っていたなんて…」 リュウエン「お前か…」 ファントム「観覧しているだけだから心配しなくても良いヨ」 リュウエン「ふん…。すました顔をしているが…お前の眼なら分かるだろ…?」 ファントム「はて…?僕は何を言われているか分からないネ」 リュウエン「言っては悪いが…あのさんにんの中では…お前の眼が一番良い…」 ファントム「あらあら…?やはり、バレていたんだネ。でも、それを見抜く君の眼も大したモノだヨ」 リュウエン「退いていろ…」 リュウエンが炎魃丸を抜く! リュウエン「どうやら…コイツは手抜きは…許されないようだ…」 アモン「………」  
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