二章 揺らぐ和の国

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  ダンテ「ふぅ~…。何とも良い月夜だな。『裏会』の日はせっかくの満月だったのに見れなかったからな…」 まゆり「酒が美味いのぉ」 アンナ「まったくだ。久しぶりに落ち着いてみんなで飲めるな」 シンメイ「最近、出払っていたからな。皆で集まる機会が減っていたからな」 フーガ「まあ、良いではないか。今はこうして、一緒に飲めるのだからな」 ゴロウ「お前ら全員、爺くせぇなまったくよ」 ホムラ「本当だよ。一体、この家の中には何人オヤジが居るんだよ」 ミィ「若い子の割合が減ってきているにゃ」 ライム「家から…出ていこうかな…」 マキュル「ライムしゃんが家から出て行くのはイヤなのぉっー…」 ライム「大丈夫だよマキュル…。僕はマキュルと…ずっと一緒に居るからね…」 マキュル「やったあ!嬉しいなのライムしゃん」 ダンテ「なんかこう…みんなに囲まれてると幸せだなぁって思えてきちまうよなぁー…」 ヤマト「平和が一番じゃろ。どれ、もう一杯頂くとするかのぉ」 カスミ「飲み過ぎですヤマト様っ」 キスケ「皆さん、飲み過ぎは体に毒ですよ?」 ダンテ「まあ、良いだろ?せっかく、良い月夜なんだから」 まゆり「そうそう。一家団欒してるからこそ、こうして美味い酒が飲める。これを喜ばずしてどうするというのだ?」 シンメイ「なあ、ダンテよ…。こういう時に言うのも何なんだが…」 ヤマト「時と場合を考えろシンメイよ。せっかくの美味い酒が台無しになってしまうであろうに」 シンメイ「そう…だな…」 ダンテ「……」 アンナ「ダンテ?」 ダンテ「あぁ…。もんのすごぉく…イヤな予感がしてきたぞ…。これは…嵐並の何かが来るな…」 まゆり「なんだそれは?」 フーガ「お前がそんなことを言うと、本当に嵐並の何かが来そうで怖い…」 サクラ「あの…お兄ちゃん…。お客様がみられたのです…」 ダンテ「あ~ぁ…。本当に嵐が来ちまったようだ。通して構わないぞ?」 アヤメ「ダンテ…!」 ホムラ「龍華のアヤメ!?」 キスケ「もしや…」 ゴロウ「おいおい嘘だろ…?」 ヤマト「まさか…のぉ…」 フーガ「ダンテの言うことは当たるのだな…?」 ダンテ「本当に…面倒なことに巻き込まれてしまいそうだな…」 アヤメ「頼むダンテ!兄者を…兄者を助け出してくれ…!」  
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