二章 揺らぐ和の国

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  ヤマト「カッカカカ。やはり、まだダメか?仕方ないのぉ…」 ヤマトが翁の能面を取り出して顔に付ける。 カスミ「ヤっ…ヤマト様!」 ヤマト「大丈夫じゃカスミ。俺はこれでも後継者ぜよ…!」 ヤマトが刀を片手に舞う構えをする! 老衆『流石、夜刀神一族というわけじゃな。あの歳にして、一族の面を付けられるようになったとはのぉ』 ダンテ「なあ、カスミ。あの能面のこと教えてくれないか?」 カスミ「すみません…。拙者は説明出来るほどは知らないんですが…あの能面を使いこなすのには少なくとも、20代になってからと聞きました…」 キスケ「それはどういうことですかカスミ殿」 カスミ「能面から成される力は絶大ですが…体への負担が大きいタメ…体が整った20代からとされているんです…」 まゆり「確かにあの能面を付けた途端、アイツの力はかなり上がったが…」 ダンテ「アイツは天性の体質の持ち主だ。あの体質が無ければ、一瞬にして面を付けた途端に消えて無くなるほどの代物だ」 カスミ「何故…ヤマト様の異質の体質を…!?ダンテ殿…!そ…その眼は…」 ダンテ「『神覇眼』。これは企業機密だぞカスミ?あまり知られたくない眼だからな」 カスミ「アナタも…異質の体質と言うわけですねダンテ殿…。なんだか、すみません…」 ダンテ「構わんさ」 ヤマト「参る!」 ヤマトが舞うようにテンメイに斬り掛かる! テンメイ「……」 テンメイは扇子でヤマトの連続で斬りこんでくる攻撃を防ぐ! ダンテ「あの攻撃を的確に防ぐとはな?流石、テンメイというわけか」 テンメイは扇子でヤマトのことを吹き飛ばす! ヤマト「ぬぅっ…!少し…この面ではお前には不向きかもしれんな…!」 テンメイ「……」 テンメイが扇子を構える! まゆり「何をするつもり…」 カスミ「この臭い…もしや…!」 キスケ「火薬臭…!?」 ヤマトが火薬の粉塵を扇子の風に飛ばす! カスミ「ヤマト様離れて…!」 テンメイが指鳴らす。 その途端、大爆発を起こしながらヤマトに襲い掛かる! ヤマト「小面」 ヤマトが若い女の能面に掛け変える。 ヤマトは爆風に巻き込まれる! テンメイ「……」 キスケ「巻き込まれてしまいましたね…」 カスミ「イヤ…!小面に変えられたヤマト様は…」 テンメイの背中から勢い良く血しぶきが舞う!  
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