二章 揺らぐ和の国

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  ダンテ「よし…。これで文は良いだろ…。まゆり、カラスの支度は出来ているのか?」 まゆり「うぬ。しかし、ダンテよ…。来てくれるかな…?神楽會のほとんどの人間は、ミカが選んだ者達ばかり…。慕っているのは、ダンテの母であってお前じゃ…」 ダンテ「みんな情に厚い人達ばかりだから平気さ。必ず集まってくれるはずだ」 まゆり「だと良いが…」 ダンテが数十羽のカラス達の足に手紙を巻き付ける。 ダンテ「頼んだぞお前ら」 カラスは四方八方に飛び散る。 アンナ「まあ、来なかったらアタシがひとつひとつ潰しに行くけどね」 ゴロウ「お前は本当にやりそうだから怖いんだよな…」 ホムラ「本当だよな…。そういえば、ヤマトは?」 ダンテ「シンメイとフーガを連れて、近くの森で修行に行ったよ。キスケもカスミと修行するって言ってさっき出てった」 ミィ「にゃにっ!?キスケっち水臭いにゃっ!なんでアタシを連れてかなかったにゃっ!」 アンナ「相手はカスミちゃんだろ。シンクロして勝っても、キスケちゃんは嬉しくないってことよ」 ダンテ「さて、文のことも済んだし姉貴、久しぶりにやるか?」 アンナ「何…?まさか、とうとうアナタアタシと愛と愛を交わる…」 ダンテ「違うってのバカ姉貴っ。組み手だ組み手。道場も空いていることだし、どうせヒマだろ?」 アンナ「なんだ残念…」 まゆり「まったく何を言っているのだアンナは?僕を差し引いて、そんなことをするわけ…」 ダンテ「ほれ姉貴。ふたりきりで組み手をやろうか」 アンナ「是非喜んで!」 まゆり「うぬっ!?待つのだダンテ!3分の1冗談なのだ!」 ゴロウ「それ半分以上本当じゃん…」 ホムラ「まったく…」 ミィ「ライムっちとマキュルっちはまた、タカさんとこかにゃ?」 ダンテ「バイトもほどほどにしないと身が保たないだろうによ…」 アンナ「ほらっ!早く行くわよ」 ダンテ「そんな焦るなっての」 ゴロウ「ライムはあまりダンテに迷惑かけたくないんだろうけどよ…?」 ホムラ「だよな。立派って言えば、立派なんだろうけどもさ…。ダンテもそろそろ気が付いても良いと思うんだよ…」 ミィ「仕方にゃいにゃ。ダンテはムチャクチャ鈍感だからにゃ」  
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