二章 揺らぐ和の国

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  ダンテ「姉貴…まさかそこまで悩んでいたのか…?」 アンナ「仕方ないじゃない…。誰にもこんなこと言えないんだもの…。自分で抱えるしか…」 ダンテがアンナの唇を指先で塞ぐ。 ダンテ「うるさい口だな。俺を何だと思っているんだ?俺は神楽 アンナの家族だ。家族には何でも相談するモノだろ」 アンナ「で…でも…」 ダンテ「それとも何か?姉貴は俺のことが家族と見てないのか…?俺が…化け物だから相談出来ないのか…?」 アンナ「ち…ちが…」 ダンテ「言えよ。化け物だから卑見して相談出来ないんだろ?」 アンナ「そ…そんなんじゃない!アタシは…アタシはアナタのことを一度も化け物だなんて…」 ダンテはアンナに口付けをする。 ダンテ「バァカ。そんなこと最初から知ってるよ。姉貴が相談してこなかったから、ちょっとイタズラしただけだよ」 アンナ「なっ…。アナタいつの間に、そんなに攻め好きになったのよ」 ダンテ「るせぇっ。別に良いだろ?たまにはこういうのもよ」 アンナ「気に喰わないけど、アナタも背が伸びて簡単に唇を奪われちゃうってことよね」 ダンテ「でも、まだ姉貴の方が少し高いだろ?」 アンナ「そう簡単にはまだ抜かれないわよおだ」 ダンテ「ともかく、相談出来ることは相談しろ。じゃなきゃ、またこうするからな」 アンナ「またこうするからなって…もしかして、また口付けを…!」 ダンテ「バカ野郎っ。読心術をするってことだよバァカ」 アンナ「ちょっと残念…」 ダンテ「なんで本気で残念そうな顔をするんだよ」 アンナ「だって本当のことだもん」 ダンテ「まったくもう…」 ヤマト「カッカカカ。そこで額と額を近付けて何をしておるんじゃおふたりさん」 ダンテ「ヤ…ヤマトにライムにマキュル…!?お前らいつの間に…!」 ライム「変態…」 マキュル「ダンテしゃんもアンナしゃんも相変わらずラブラブなのぉ」 ダンテ「イ…イヤ…あの…その…」 アンナ「そうよマキュルちゃん。アタシとダンテはいつもラブラブなのよ」 ダンテ「変なこと教えるなよな姉貴…って、止せライム…。そんな冷たい目で睨むなっての」 ライム「ここまできたら…もう軽蔑するしかない…」 ヤマト「寒い季節なのに熱々じゃのぉ。俺も暖めてくれんか?寒くて凍えそうじゃ」 ダンテ「るせなっ」  
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