二章 揺らぐ和の国

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  ダンテ「えぇ~っ。どうしようかな…。俺の家にはいま居候がふたりいて片方、結構優秀な忍者だしな。それに、何よりお前はキスケより弱いしな」 キスケ「イヤ…あの…その…」 ハンゾウ「確かに戦闘に関して言えば、キスケの体内にある妖暗具の『白虎』にはかなわないだろう。だが、俺も男だ。それ以外のことを任せてもらいたい」 ダンテ「第一、お前結構年上じゃん。絡みにくいんだよなぁ~」 ハンゾウ「うっ…」 キスケ「主…口をはさむようで申し訳ありませんが、ハンゾウさんはかなり優秀な忍です。四天王ビャクヤさんの一番弟子でもあり、里でもかなり上位の存在で…」 ダンテ「キスケ、お前はハンゾウのことが好きなんだな?」 キスケ「ちっ…違います!拙者が一番好きなのは、ある…」 ダンテ「冗談だ。言わなくても分かるから大丈夫だよ」 キスケ「っう…」 ダンテ「とりあえず、コイツをどうしようかだが…。まあ、裏切りをするような考えは持っていないようだ」 ハンゾウ「裏切りはしない。忠誠を最後まで誓う」 ダンテ「ふぅ~ん…。どうやら、本気みたいだな。なら良いだろ。だが、俺も条件がある」 ハンゾウ「何だ?」 ダンテ「今は状況が状況だ。かなり危ない状態まで来ている。だから、今は俺の直接の影となれ。家族とは顔を合わせるな。混乱を招くからな」 ハンゾウ「家族への心遣い。やはり、お前で正解だったようだ」 ダンテ「お前を仲間として完全に認めるのは、この抗争が終わってからにしよう」 ハンゾウ「俺はそれまでやる仕事はあるのか?」 ダンテが懐から紙を取り出す。 ダンテ「此処に書かれているのは、神楽會の居場所とその地の人数が書いてある。名前があるが、それはその地の頭だ。コイツらと連絡を取ってもらいたい」 ハンゾウ「これが噂の…。かなりの数だな…。全国に散っているのか?」 ダンテ「そうだ。だから、忍のお前に連絡を取り続けてもらいたい。大丈夫だな?」 ハンゾウ「主人が言うままに」 ハンゾウが一瞬にして姿を消す! キスケ「ハンゾウさん…」 ダンテ「良かったなキスケ。大好きなハンゾウが仲間になってくれてよ」 キスケ「なっ!?ですから、拙者が好きなのは…」 ダンテ「はっはは。照れるようなら、まだまだだな。ちゃんと、正面きっていえるようにならないとよ」  
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