10323人が本棚に入れています
本棚に追加
ダンテ「えぇ~っ。どうしようかな…。俺の家にはいま居候がふたりいて片方、結構優秀な忍者だしな。それに、何よりお前はキスケより弱いしな」
キスケ「イヤ…あの…その…」
ハンゾウ「確かに戦闘に関して言えば、キスケの体内にある妖暗具の『白虎』にはかなわないだろう。だが、俺も男だ。それ以外のことを任せてもらいたい」
ダンテ「第一、お前結構年上じゃん。絡みにくいんだよなぁ~」
ハンゾウ「うっ…」
キスケ「主…口をはさむようで申し訳ありませんが、ハンゾウさんはかなり優秀な忍です。四天王ビャクヤさんの一番弟子でもあり、里でもかなり上位の存在で…」
ダンテ「キスケ、お前はハンゾウのことが好きなんだな?」
キスケ「ちっ…違います!拙者が一番好きなのは、ある…」
ダンテ「冗談だ。言わなくても分かるから大丈夫だよ」
キスケ「っう…」
ダンテ「とりあえず、コイツをどうしようかだが…。まあ、裏切りをするような考えは持っていないようだ」
ハンゾウ「裏切りはしない。忠誠を最後まで誓う」
ダンテ「ふぅ~ん…。どうやら、本気みたいだな。なら良いだろ。だが、俺も条件がある」
ハンゾウ「何だ?」
ダンテ「今は状況が状況だ。かなり危ない状態まで来ている。だから、今は俺の直接の影となれ。家族とは顔を合わせるな。混乱を招くからな」
ハンゾウ「家族への心遣い。やはり、お前で正解だったようだ」
ダンテ「お前を仲間として完全に認めるのは、この抗争が終わってからにしよう」
ハンゾウ「俺はそれまでやる仕事はあるのか?」
ダンテが懐から紙を取り出す。
ダンテ「此処に書かれているのは、神楽會の居場所とその地の人数が書いてある。名前があるが、それはその地の頭だ。コイツらと連絡を取ってもらいたい」
ハンゾウ「これが噂の…。かなりの数だな…。全国に散っているのか?」
ダンテ「そうだ。だから、忍のお前に連絡を取り続けてもらいたい。大丈夫だな?」
ハンゾウ「主人が言うままに」
ハンゾウが一瞬にして姿を消す!
キスケ「ハンゾウさん…」
ダンテ「良かったなキスケ。大好きなハンゾウが仲間になってくれてよ」
キスケ「なっ!?ですから、拙者が好きなのは…」
ダンテ「はっはは。照れるようなら、まだまだだな。ちゃんと、正面きっていえるようにならないとよ」
最初のコメントを投稿しよう!