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ダンテ「さて…そろそろ顔出したらどうだカスミ?」
カスミが姿を現す。
カスミ「何時から気が付かれていたのですか…?」
ダンテ「最初からだ。家を出てからずっと後を付けていただろ」
カスミ「流石ですね…」
ダンテ「ヤマトに頼まれたのか?」
カスミ「独断です。すみません…このようなマネを…」
ダンテ「気にするな。好奇心旺盛なのは悪くない」
カスミ「やはり…アナタ方を知りたいんです…。ほとんど何も知らされていないので…」
キスケ「カスミ殿…」
ダンテ「まあ、真実を知ろうとすること悪くはない。だがなカスミ、真実は時にかなり残酷なモノだぞ」
カスミ「残酷…ですか…?」
ダンテ「知らなくて良いことだってあるかもしれない。もしかすると、俺はその知らなくて良いことなのかもしれないな」
キスケ「主を後から知ろうとするのは骨が折れるかもしれせんね…」
カスミ「一体…アナタは何者なんですか…?」
ダンテ「世界を救った勇者でもあり、最も危険な化け物…。両方、俺に相応しい名前かもな」
カスミ「世界を救った勇者…?」
キスケ「主は1年前、偉大なことをなされたんです。世界を護ったも同然なことをなしたんです」
カスミ「それなのに、何故化け物なんですか…?」
ダンテ「世界を守れるだけの力を得たが故にだ。まあ、それは俺が望んだことなんだがな」
カスミ(何か…彼からは重いモノを感じる…。一体…彼の過去には何があったというのだ…!重い…重すぎる…!)
ダンテ「後々から分かるさ。ゆっくり知れば良い。俺を知ろうとするのは、むちゃくちゃ大変なんだからよ」
カスミ「は…はぁー…。ところで、先ほどの方は一体、何者ですか?」
ダンテ「またこれも話せば長くなる奴なんだがな?とにかく、アイツは味方の奴だから安心しろ」
カスミ「かなりのやり手のように感じましたが…」
キスケ「拙者の師匠にあたる方になるんですが、前に一騒動起こされた一派のおひとりなんです…」
カスミ「キスケ殿の師匠でしたか。ならば、あの気迫は納得出来ましたよ」
ダンテ「さてと、そろそろ帰るとしますか」
ハンゾウ(何か最近妙だ…。何がとはハッキリとは分からないが…空気がピリピリしてるようなこの感じ…。戦の前の空気に似ている…。何も…何も起こらなければ良いのだが…)
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