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「……またこの事件かよ」
朝食を食べ終えた俺はお茶を啜りながら呟いた。
「襲撃されてるのは有名高校なんでしょ?星辰高校は大丈夫なのかしら?」
母さんはテレビから顔を俺の方に向けて言った。
「大丈夫だって、どうせ直ぐに犯人も捕まるよ。ごちそうさま!」
俺は立ち上がり、母さんにそう言った。
俺が通う星辰高校は、有名大学への進学率が高い為、確かに有名だがこんな事件関係ないだろ。
……そう思ってた。
「それじゃ、行って来るよ」
俺はいつもと同じ時間に家を出た。
今日もいつもと変わらない平凡な日常が待ってる。
この時の俺はまだそう考えていた。
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