6人が本棚に入れています
本棚に追加
家から出た瞬間、まだ朝だというのに灼熱の太陽が地肌を照り付けた。
…今日の最高気温は32度
今日も夏真っ盛りの一日になりそうだな…
そんな事を考えながら歩いていると、後ろから衝撃と共に聞き飽きた声が聞こえてきた。
「おはよう!春希」
振り返ると、そこには案の定゛そいつ゛がいた。
「……何よその顔」
そいつは、嫌悪感を露にした俺の顔を見ながらそう言った。
「あのなぁ美月…朝から本気で叩かれて嫌な顔しない奴がどこにいる?いたとしたらそいつは相当な変態だ」
そう言うと、
俺の幼馴染みで尚且つ腐れ縁である青山 美月(あおやま みづき)は、それもそうだねと笑いながら言った。
それを見た俺は軽くため息をついた後、また歩き出した。
「あっ!置いてかないでよ~」
そう言って俺について来る美月
これもまたいつもの風景。
最初のコメントを投稿しよう!