朝の顔

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真実を知って三年の月日が経った… 親の前では、三年前と変らない私を演じている。 親の希望道理の成績を残し、それなりの高校に入学した。 ガチャ… 「おはよ~飛鳥!」 居間でお母さんが朝食の準備をしていた。 『おはよ。お母さん!…悠理は?』 悠理(ゆうり)とはお母さんとお父さんの本当の子供。 そして、私の弟。 「悠理なら部活があるって、早くに出て行ったわよ~」 『そっか…頑張るなぁ~』 私は玄関に向かった。 「あら?朝ご飯食べないの?」 『あ、ぅん。』 朝ご飯はあまり食べない派の私… 「もぅ、食べないと元気出ないわょ?…あ、それと…パパとママ今日から出張なのよ!!」 『へぇ!?昨日帰って来たばっかりなのに?…いつ帰って来るの?』 お母さんとお父さんは有名な建築家でほとんど家には帰ってこない。 「それがね~長引きそうで…一ヵ月ぐらいかなぁ?」 『一ヵ月も!?』 「ごめん!また家の事よろしく!じゃあ…行ってきます~」 お母さんは逃げるようにお父さんのいる出張先に出かけて行った。 『はぁ~私も行くかぁ~』
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