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何でかな…
レイが一緒にいるとすごく安心した気持ちになる。
アイドルとか天使とか最初は違う世界の話だったけど、今は違う。
憧れるだけの存在じゃなくなっちまった…
でも俺みたいな落ちこぼれのバカじゃ…
天国行けばきっとすげーかっこいい奴もいるんだよな…
頭良くて金持ちで…
でも今はそんな事考えるのは止めよう。
だって俺、犬だし…
「裕太くん？」
レイの声にハッとした。
「あ、わりぃ…それで今度は誰を探すんだ？」
俺の質問にレイは真剣な顔になった。
「うん…今度はちょっと大変なの。」
今回は大変？
「前回も大変だったぜ…」
「あっ、そういう意味じゃなくてね。」
「？」
「亡くなった人なの…」
「亡くなっった？意味わかんねー。」
「ツアー中に行方不明になっちゃったの。」
え？…えーとツアーって[この世ツアー]だよな？つまり…
「幽霊探し？」
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