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俺はレイに抱きかかえられてその尋ね人の家に向かった。
「その人、名前何ていうんだ?レイ。」
「えーと…八代今日子さん、享年42歳かな。」
女性か…
それにしても…
相変わらずいい匂いだなー
はあ…
八代今日子の自宅まで約3分の空の旅、力を解放しなくてもレイの優しい匂いに抱かれた俺…うひっ。
…緊張感ねーな。
彼女の住まいは郊外の小さな家だった。
人気のない公園に俺たちは降りた。
「私、様子を見てくるね。」
背中の羽が小さく羽ばたいている…
天使…だよな。
でも誰でも死んだら天使ってわけじゃねーよな…
やっぱ…
オーディションかっ!
そりゃレイなら受かるだろーなー…
「裕太くん?」
俺が妄想にとりつかれている間に、レイはとっとと戻って来ていた。
「はやっ!」
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