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レイが振り返って俺を見た。
「裕太くん、レイがどうして死んじゃったか知ってる?」
それはおそらく知らない人はいない。
「飛行機事故だろ…」
「そう…すごく怖かった…」
確か乗客乗員合わせてかなりの数死んだ事故だ。
テレビや新聞もかなり長い間そのニュース一色だった…
「うん…あのときお母さんも一緒だったんだ。」
「…」
「お母さんは今天国の中にいるの。毎日結構楽しく過ごしてるよ。」
レイはまた俺に背中を見せた。
「お母さんもお父さんもすっごく優しくて大好きっ!でもね…」
「本当の両親じゃない…そうだろ?レイ。」
俺の言葉にレイは驚き目を丸くして俺を見た。
「ど、どうして?どうして裕太くんが知ってるの?私そんな事誰にも話してないよ?」
「レイ、レイの本当の両親は?」
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