1275人が本棚に入れています
本棚に追加
北へ約一時間。
レイは一言も話さずにただ俺を抱きしめて飛んだ。
自分の親…
俺の両親は本当の親で、俺が生きてた頃は分かり合えない存在で…
今になってやっと素直になれて…
俺はこんな形でこの世にはいるが親に会うわけにはいかねー。
生きてる人から見ればただの犬だしな…
今になって思えば俺って本当に親不孝だよな…
自分で勝手にいじけてただけだよ。
親はずっと心配しててくれたんだろな。
ただ、上手く気持ちを伝える事ができないんだ。
親父も不器用なんだ…
親父、死んでも確かに魂は残る。
でもな…
つまんねーぜ。
だってよ、生きてる家族や友達にも会えねーしよ…ツアーに当選して幽霊になれても何にも触れねーし、誰にも気づいてもらえねー。
だからよ親父、まだ死ぬんじゃねーぞ…
最初のコメントを投稿しよう!