終わりは始まり

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事故の後、俺の体はすぐに救急車で運ばれて行った。 もう1台の救急車で俺が突き飛ばした女の子と母親と母親に抱かれた俺は病院へ。 自分が死んだ事に関しては既に納得していたが、犬になっちまった俺は救急病院よりもとりあえず精神科へ行き精神安定剤が欲しかったが.... 病院の入り口で守衛のおっさんに預けられた俺は、1時間程オヤジ相手に愛想を振りまきながら自分の置かれた状況を考えていた。 犬だ.... どっからどう見てもワンコロだ。 ・・・・なっちまったもんはしょうがない。 問題は.... いつまで犬なんだ? 1年間?まさかな.... 飯は? 風呂は? と、トイレはぁ? 着替えは....いらないな犬だし。 あっヤバい!アパートの家賃払ってな....死んだからチャラか。 まぁなるようになるか.... 俺ってポジティブ? なぁ守衛のおっちゃん、俺本当は人間なんだぜ? 「ワンワン!」 「ん?チビ助、ご主人様が心配か?大丈夫だ、すぐに出てくる。」 いわれてみればあの子は大丈夫かな?思い切り突き飛ばしたからな。  
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