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「今日は混んでますな」
目の前の年寄りが話しかけてきたけど....
は?
「今日」とかいわれても初めて来たからわかんねーって....
じじぃっ!おまえだって初めてだろーがっ!
「じいさん、ここ来るの何回目?」
「わしかい?3回目だな。兄ちゃんは初めてか?」
あ、ボケてるぞこのじじぃ。
どうでもいいけどすごい行列だ。
連休に行く某浦安ランドのアトラクション待ちよりすごいな。
しかも全然進む気配なし....
これまたどうでもいいけど俺の後ろにいる女、すすり泣くのはヤメテ....
「あのさぁ、あんたがなんでここに来たかは知らないけどさ、いいかげん諦め....ヒッ!」
女は一瞬動きが止まり俺をじ~っと見た。
お願い....頼むからそんなに恨めしそうに見るなよマジ怖いから....
「知....って....る?....」
女が震える声で話しかけてきた。
いや、アンタただでさえ存在が怖いのに声揺らしたり「....」を多用しないでくれよ。
「な、何を?」
とりあえず普通に接しとけ俺。
「天....国....が....満員....って....」
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