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レイは俺を放すと座布団に座った。
「浅川さん、無事に戻ったよ。」
「そっか…まだ天国は工事中か?」
「うん、相変わらずの行列だよ。」
じゃあ洋一郎はまた抽選してるな…
「レイ、わざわざその報告に来たのか?」
レイは首を横に振った。
何か嫌な予感…動物のカン…
口ごもるレイ…
「えと…」
「何?」
俺は横目でレイを見た。
「そんな目で見ないで…」
じーっ
「えへっ。」
「えへっ…じゃねーよっ!吐けっ!」
「神様がボソボソ…」
「神様?あのタヌキおやじが何だってぇ?」
「また…人捜しして欲しいなーなんて…」
はいーっ?何ですとーっ?
「何で俺っ?」
「この間の一件でね、裕太くんならなんとかなるんじゃないかなーって…」
何か変だな…
何か怪しいぞこいつ…
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