16人が本棚に入れています
本棚に追加
「さて…マリアンヌ、これからどうする?一応この町はくまなく調べたよな?」
「はい、そうですね…ヴァン、とりあえずヒントを持つ者を探してみてはいかがでしょうか?」
「うーん…、そうだな…そうするか、目的なく探すよりなにか目的がある方がいいもんな!」
「はい」
ドクン…
ドクン…
ドクン
ドクン
世界が脈打つ
(なんだ!?…これは!)
『ああ、もうすぐ…』
「!?」
ヴァンは頭を押さえ地面に座り込む
『もうすぐよ』
また…あの声
「な、にが…」
ヴァンがそういうと、隣でボトッという音がした
傍にマリアンヌが落ちている
「マリアンヌ!?おい!どうしたんだ!」
コツッと音をたて、誰かがマリアンヌを挟んで僕の向かいに立つ
「もうすぐだ」
「!?」
マリアンヌに向かっていた目が、自然と上にあがっていた
向かいにたったマントを羽織った誰かが目に入る
「こんにちはヴァン、お前を連れていく」
「お前は誰だ…!?、マリアンヌに何をした!?」
「あの人形には眠ってもらった、我々が“ある目的”を果たすためには邪魔なのだ」
「お前、は…なにものだ!!」
『ウフフ』
「…っ」
またあの声
頭に響く声と頭痛
それに耐えながら目の前の不審人物に抵抗するヴァン
最初のコメントを投稿しよう!