第一話

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  「兄者ー!兄者ー!」 遠くから誰かが走ってくる。 ここは懐かしい匂いがした。 そういえば…ここって昔家族で住んでた場所じゃないか?   「兄者!」   走ってきた誰かが、俺の頭に花冠を乗せる。 なんか…デジャヴ 誰だっけ…誰だっけかなぁん~…。   花冠を乗せたその誰かは、妹者でもなく、母者でも………ないよね…?   背丈が同じくらいだし、母者は絶対俺をこんな風に呼びません。 妹者もしかり。   「兄者!あのね!」   その誰かが俺の手を掴んで、覗きこむように笑った。 デ…デジャヴ…! や…やはりこれは…     「僕、大きくなったら兄者のお嫁さんになる!!!!」     お…弟者!!??!                               ( ;゚_ゝ゚)「モ…モルスァァァアアアアアアアアアアア!!!」  
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