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「兄者ー!兄者ー!」
遠くから誰かが走ってくる。
ここは懐かしい匂いがした。
そういえば…ここって昔家族で住んでた場所じゃないか?
「兄者!」
走ってきた誰かが、俺の頭に花冠を乗せる。
なんか…デジャヴ
誰だっけ…誰だっけかなぁん~…。
花冠を乗せたその誰かは、妹者でもなく、母者でも………ないよね…?
背丈が同じくらいだし、母者は絶対俺をこんな風に呼びません。
妹者もしかり。
「兄者!あのね!」
その誰かが俺の手を掴んで、覗きこむように笑った。
デ…デジャヴ…!
や…やはりこれは…
「僕、大きくなったら兄者のお嫁さんになる!!!!」
お…弟者!!??!
( ;゚_ゝ゚)「モ…モルスァァァアアアアアアアアアアア!!!」
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