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「なぁ、岡崎。」
ふと春原が俺を呼んだ。
春原を見るのが嫌だった俺は渚の演技を見ながら、「んあ?」とやる気のない返事をした。
俺のやる気の無さに気付いたのか気付かないのか、春原はフゥ…と溜め息をつき、渚の方を見直して
「あのー……ほらっ!幻想の世界……だっけ?あれ以来僕たち一切やる事無いよね。まぁ雑用ってこともあるだろうけど、何つーの?……全面的にさぁ。」
「ん?何言ってだ?雑用はお前だけだ!と言うかお前はここに居る皆の………いや、この世界皆の雑用だ!」
「えぇっ!!僕この世界で一番下っすか!?」
「一人じゃ心細かったか?仕方ない、そんじゃこの世界の雑用はお前と…………それと便座カバーだ。」
「もっと寂しいよっ!!!それに世界の雑用って部分は変わんないんすね!!」
「我儘な奴だなお前は。」
「悪いの僕ですかねぇ!!?」
と春原と話していると、目の前で演技の練習をしていた渚が練習を止め、こっちを見ていた。
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