改賊の記憶 第3章

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  「ちょっと、何でリータがリハルトの荷物まで持ってんのよ」 「途中で『荷物が持てなくなる呪い』にかかりまして」 漸く追い付いたオイラ達を見て、マギーは呆れて溜め息をついた。 オイラは二人分の荷物を背負ったままその問答を聞き、陰鬱な笑みを浮かべる。 ほんと、自業自得ってこのことだ……ははっ……。 するとそこで、ウィーズがオイラの背からリハルトの分の荷物を取り上げ……自分の荷物を突っ込み……フライパンを括り…… 「ちょ、ま!? べぶっ!!」 オイラは潰れた蛙を実演した。 「…何やってんのよウィーズ」 「ん、呪いが感染した」 もしかしたら、彼はリハルトより性格悪いのかもしんない。 マギーの深い溜息とリハルトの楽しそうな笑い声が聞こえる。本気で呪われてクダサイ!!  
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