改賊の記憶 第3章

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  「んもう、また土だらけじゃない」 荷物を退かし、潰れた蛙を助け起こすのはやっぱりマギー。 「向こうに川があったぜ。さっき上流で調理用の水汲んだ」 …人を潰した張本人がよく言うよ…。 「じゃあ水浴びしてらっしゃい。その後でお昼にしましょ」 「うん」 くしゃくしゃとオイラの頭を撫でて、マギーがタオルだの何だのを小さな袋に分けて渡してくれた。 オイラ実は超人的な何かでこの人から産まれたんじゃなかろうか。 「川ってどっちスか?」 「向こー、あの辺。……行ってら。」 面倒臭そうにウィーズが答え、オイラは素直に彼の指差す方に走った。  
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