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あれこれやって、何とか朝食が完成する。
「お腹空いたー!」
「私もー」
ルーは、小さくても意外に何でも出来てしまう(見ていると危なっかしいんだけど…)ので、お茶の準備を頼んで、私はディルを起こしに行く事にした。
コンコン…
「ディル起きてる?朝食出来たよ」
耳を澄ます。
返事があるのは、徹夜してた時。今日は返事が無い。無い時は…部屋に突入だ!
部屋のカーテンを開けて、ベッドのディルに声を掛ける。
「ディル朝だよ!起きれる?」
いつもなら此処で返事があって、起きるなり、寝てるなり言うんだけど…。
『返事が無い?』
無反応は初めてだ。熟睡中???ディルの体をトントンと叩いてみる。反応は変わらない。
仕方ない…。私は、ディルの耳元に顔を寄せ、起きてー!と言いながら、体を揺すってみた。
すると…ディルの目元が動いて、うっすらと目が開く。
「あ!ディル、お早う」
そのままの状態で、声を掛けたら、ディルの顔が私に向いた。
近くてちょっとドキッとしていたら、手を掴まれて、あっと言う間にベッドに引きずり込まれる!嘘っ!?
「嫌あぁーー!!!」
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