2 遥か彼方の物語6.5

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あれこれやって、何とか朝食が完成する。 「お腹空いたー!」 「私もー」 ルーは、小さくても意外に何でも出来てしまう(見ていると危なっかしいんだけど…)ので、お茶の準備を頼んで、私はディルを起こしに行く事にした。 コンコン… 「ディル起きてる?朝食出来たよ」 耳を澄ます。 返事があるのは、徹夜してた時。今日は返事が無い。無い時は…部屋に突入だ! 部屋のカーテンを開けて、ベッドのディルに声を掛ける。 「ディル朝だよ!起きれる?」 いつもなら此処で返事があって、起きるなり、寝てるなり言うんだけど…。 『返事が無い?』 無反応は初めてだ。熟睡中???ディルの体をトントンと叩いてみる。反応は変わらない。 仕方ない…。私は、ディルの耳元に顔を寄せ、起きてー!と言いながら、体を揺すってみた。 すると…ディルの目元が動いて、うっすらと目が開く。 「あ!ディル、お早う」 そのままの状態で、声を掛けたら、ディルの顔が私に向いた。 近くてちょっとドキッとしていたら、手を掴まれて、あっと言う間にベッドに引きずり込まれる!嘘っ!? 「嫌あぁーー!!!」
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