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逃げたんじゃないよね!?それ、酷いんだけど!!!
私はランプを握って物置部屋へ。
部屋の中にランプを入れると、また何か動いた様な感じがした。ヒッ!何っ!?
「あー!!!」
ルーの悲鳴。な、何、何!!!
「あと、ちょっとだったのにー!ミヤコのせいで逃がしたー!!!」
「何をよ!!!」
私の目の端を、また何かが動いた。
「あっ!」
ルーは、今の何かに反応した様だ。何か…黒かった様な…。
『もしかして、ゴキ…ブリ……とか?』
体がブルっと震えた。私は、自分に向かって飛んで来る様な虫が大っ嫌い!だから…ガに比べれば、ゴキブリは割と平気。…飛ばなければだけど。
「ルー!飛ぶ前にやっつけるんだよ!!!」
いらないお世話かも知れないけど、つい叫んでいた。
「了解ー!」
あれ?返事が来たよ。
私は、ランプをテーブルに置いて、物置部屋の様子に聞き耳立てた。ドキドキ。
ガタ…ガタンッ…
大丈夫かなぁ…と、思った時、ルーが声を上げる。
「ミヤコ、そっち行ったー!」
「ええっ!」
私は、慌ててテーブルに置いてあった方手鍋を手に取った。
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