1 遥か彼方の物語5.5

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部屋から何か黒いものが飛び出して来た! 「飛んで来たー!しかも何かデカイー!!!」 私は目を瞑って、片手鍋を振り下ろす! カァーーンッ! クリーンヒットです!!!多分…。かなり良い音がしましたよ? 「ミヤ…ふぐっ!!!」 『ルー!?』 瞑った目を開けると、物置部屋から出て来たルーの口に黒いものが入っているのが目に入る。その黒いものから長い紐の様なものが伸びていて…ピクッと動いた! …それ…もしかして! ちゅるん… 『あ、飲んだ!』 ルーがペロリと口を舐める。 「ちょっ!待って、今のって!」 もしかしなくても、ゴキではなく…ネズ…なんじゃ!!! 「たっ、食べ…た?食べちゃったの!?鼠でしょう!!!」 ルーはコクリと頷く。 「だって、口に入っちやったしー」 嫌っ!私は、鼠を食べてしまったルーにショックを覚えた。 「お腹こわしちゃうよー!」 私は涙目。ルーはキョトン。 「平気だよ。昔は良く食べてたしー。不味くはないよ?」 ガーン!!! そんなルー嫌だ!可愛いのに台無し!!! 「ね、鼠を食べるのが好きなの?」
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