2 遥か彼方の物語6.5

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朝が来た。目は覚めたけど、私はまどろんでいた。 あー…朝食作るんだっけ…。体を起こして気が付く。 『あれ?私…』 昨日、熱出して寝込んだんだよね…? ちょっと、さかのぼってみる。 確か…雨に打たれて帰って来たら、凄く寒くて、体がだるくて…。急に具合が悪くなったんだ。 ディルが薬を作って来てくれて、それが凄ーく不味い薬で!味、思い出しちゃった…ううっ。 でも、直ぐに凄く眠くなってそのまま寝ちゃったんだよね…。 今私は、普段通りスッキリしている。体の調子は良いみたいだ。 それって、ディルの薬が効いたって事だよね!?風邪をひいて一晩で直った事なんて初めて! 「凄いかも…ディルの薬」 ディルの仕事に、尊敬を覚える。 「お礼、言わなくちゃな…」 素早く支度を済ませ、朝食作りにキッチンへ向かう。 キッチンには既にルーが来ていた。食べる物を探しているのか、棚や引き出しをゴソゴソしている。お腹空いているのかな? 「お早う、ルー。何してるの?」 ビクッとしたルーが、漫画みたいに飛び上がる。こっちがビックリだよ…。 「ミヤコー!もう、平気なのかー!?」
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