2 遥か彼方の物語6.5

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ルーは、ディルの薬の効き目を信じてはいたが、流石に私が朝から普通に起き上がって来るとは思っていなかったらしい。 だよねー。私もそう思うもん。 ルーの近くに来て気付く。散らかしてくれちゃって…。 ルーも自分が散らかしていた事をまずいと感じたのか、私に怒られやしないかとビクビクしてるみたい。 しおらしく耳や尻尾を垂らして、私を見上げていた。 「別に怒らないよ。昨日は迷惑掛けてごめんね」 そう言うと、ホッとしたのか、いつものルーに戻ってしまった。 「そーだ!心配したんだぞ!反省しろよなー!」 「はぁーい」 しおらしいルーよ、サヨナラ…。 じゃあ、お詫びに朝から腕をふるいますか!パンケーキでも焼いちゃう? 私の作業をジーッと見ていたルーが言った。 「昨日、夕食ヌキだったからお腹ペコペコー」 「嘘っ!」 実は私も!食べないで寝たから、お腹ペコペコ。 いつもあんなに食べるルーが一食抜いてるだなんて…可哀想に! 「ルーも手伝って!」 「えぇーっ」 超ブーイング。 「味見付き」 「やるやる!」 ルーの手を借りて、朝食作りを再開した。
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