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「な、何?何ー!?フガッ!」
私は、ベッドの中で横になっているディルに、頭を抱え込まれて抱き締められた!
顔はディルの胸元に押し付けられていて、苦しい。
『ヒイイッ!何なのー!!!』
心臓はバクバク鳴り、私はパニックを起こしていた。
手でディルの体を押し退け様としてみたが、ガッチリ抱えられていて、びくともしない。
足をバタつかせてみても、難なくディルの足で押さえ込まれてしまう。
『もしかして、絶体絶命!?』
私が動かなくなると、ディルの規則正しい息の音が聞こえて来た。…ちょっ!まさか寝息!?
「…ぃやだ!寝ないで、ディルー!!!」
無理やり顔を傾けて、叫んだ。
「…ん…ったく、うるさいんだよ…」
ディルの不機嫌そうな呟きが聞こえて来る。…こ、怖!でも、起きたんだな?ちょっとホッとした。
ディルがモゾモゾと動き出す。やっと起きるのかと思ったら、私の体の上に乗り上がって来る!
『ちょっと!違うでしょ!!!』
抱き締められたままだったので、ディルの体重が体に掛かって、潰される思いだった。
「ディル…お、重…いっよ…」
死ぬ!!!
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