2 遥か彼方の物語6.5

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「ぃやあぁーーっ!!!」 ゴツッ! 鈍い音が部屋に響いた。 「いっ!!!」 「痛ぁーーい(泣)!!!…ギャッ!」 ハハハ…やっちゃった。 私は、人生で初めての頭突きをした。加減なんて分からないから、思い切りやって、あまりの痛みに涙が出る。 ディルも額を押さえて、私の上から転がり離れ、私も反対に転がって…ベッドから落ちた(泣)。 体まで打ち付けて、踏んだり蹴ったり…。 でも私は、必死に這う様にディルの部屋を出る。 部屋の扉を閉めると、ちょっと安心出来た。 「ヤバかったでしょう!?今のはー!!!」 まだドキドキしてる。 寝呆けたディルは要注意(泣)!!!もう二度と無理矢理起こすまいと思った。 私が、フラフラしながらキッチンに戻ると、モグモグ朝食を食べているルーがいた。 「ミヤコが遅いから食べちゃったよー」 食べちゃったよーって…嘘っ! 私、5人分位作ったつもりなのに!?テーブルの上の料理は、ほぼ食べ尽くされている…。 「これ…みんなルーが食べちゃったの?」 聞いてるのに、ルーは両手を器用に使ってお皿を持ち上げ、スープを飲み干した。
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