2 遥か彼方の物語6.5

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えっ!?スープまで飲んでるって事は…。 私は急いでお鍋を覗いた。 『やられたー!!!』 頭を抱える。軽く半分以上は無くなっていた。こっちだってお鍋にいっぱい作っといたのに! あんなちっちゃい手でどうやってスープをよそるの…?って言うか、食べ過ぎでしょう!!! ディルの部屋に何分もいたつもり無いのに…どんだけ早食いなのよ!? 私は、お鍋の蓋を持ったまま、肩を落とす。沢山食べようと思って作った分、かなりガッカリだ…。 ぐるる… 私の可愛くないお腹の音が鳴る。…ため息を吐いた。 「『ぐるる』だって。早く来ないからだろー?」 私のせいにして!ルーの言葉に反省の色は無い。 振り返ると、ルーが足元まで来ていた。背中に器用にスープ皿を乗せている。お皿片付けてくれるのかな?まあ、その位はやって欲しい。 「洗い物は、流しに置いてね」 私が言うと、首をプルプル振った。可愛いー!…じゃなかった。 「違うの?」 コックリ頷く。 「おかわりー!!!」 しっぽをフリフリ。まだ食べる気かっ!!! 「ダーメ。食べ過ぎでしょ!」 ルーの瞳がみるみる潤んだ。
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