2 遥か彼方の物語6.5

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ダメだなぁ、私。 私の視線の先で、ルーがスープを美味しそうに食べている。 ルーのウルウルした目に負けてしまいました…。ふう。 額が思い出したかの様にズキズキ痛み出す。 『私もスープ食べよう』 テーブルに置いたスープ皿を手にした時、キッチンにディルが現れた。 「ご主人様!お早うございまーす!」 「ああ」 ディルは額を押さえている…。 私は、ディルと目が合ってドキッとした!さっきの事を思い出し、顔が熱くなって来たので、慌ててお鍋に顔を向ける。 「お、お早う」 ディルが何かを言う前に、ルーが、ディルの額に気が付いて、騒ぎ出す。 「どこかにぶつけたみたいなんだ…」 は?何??? 「冷やした方がいいんゃじないですか?」 心配する、ルー。あのー、私もなんだけど…愛の差? って言うか! 「ディル…覚えてないの?」 「ミヤコに頭突きされる夢は見た」 『!!!』 それ、本気?分かっててからかってるでしょ!? って…思ったのに、ディルは額を押さえながら変な顔をしている。 「…本当に記憶無いの?」 「無い」 有り得ない!!!
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