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ダメだなぁ、私。
私の視線の先で、ルーがスープを美味しそうに食べている。
ルーのウルウルした目に負けてしまいました…。ふう。
額が思い出したかの様にズキズキ痛み出す。
『私もスープ食べよう』
テーブルに置いたスープ皿を手にした時、キッチンにディルが現れた。
「ご主人様!お早うございまーす!」
「ああ」
ディルは額を押さえている…。
私は、ディルと目が合ってドキッとした!さっきの事を思い出し、顔が熱くなって来たので、慌ててお鍋に顔を向ける。
「お、お早う」
ディルが何かを言う前に、ルーが、ディルの額に気が付いて、騒ぎ出す。
「どこかにぶつけたみたいなんだ…」
は?何???
「冷やした方がいいんゃじないですか?」
心配する、ルー。あのー、私もなんだけど…愛の差?
って言うか!
「ディル…覚えてないの?」
「ミヤコに頭突きされる夢は見た」
『!!!』
それ、本気?分かっててからかってるでしょ!?
って…思ったのに、ディルは額を押さえながら変な顔をしている。
「…本当に記憶無いの?」
「無い」
有り得ない!!!
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