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私はムッとして、ルーの背中のお皿を取って、流しに入れてしまった。
「あー!おかわりなのにー!」
ルーが、また目をウルウルせて私を見る。
「おかわり…」
「ダメ!食べ過ぎなの!」
もう、ほだされないから!私はルーから目を逸らす。すると、ルーから信じられない呟きが…。
「チッ!もうダメかー」
えええ!?ルーを見ると、仕方無しに身繕いを始めていた。…狙ってやってたの?信じられない!!!
「ミヤコ、茶」
ディルが椅子に座りながら言う。ディルといい、ルーといい!
「もうっ!ディルもルーも嫌いーーー!!!」
私の叫びに、ディルとルーが驚いて私を見た。
「何怒ってるんだか…」
呆れた様にディルが言う。寝呆けてあんな事したくせに!
「イライラするなよ。骨食べろー」
カルシウム取れってか!
ムカムカしている私に、2人がサラッと言う。
「俺は、ミヤコは嫌いじゃないぞ」
「俺もー。料理美味しいしね」
『!!!』
私は、ビックリして言葉が出なかった。
『嫌いじゃない』って…。顔がだんだん熱くなって行く。
何か…凄く嬉しかった…。
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