2 遥か彼方の物語6.5

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私はムッとして、ルーの背中のお皿を取って、流しに入れてしまった。 「あー!おかわりなのにー!」 ルーが、また目をウルウルせて私を見る。 「おかわり…」 「ダメ!食べ過ぎなの!」 もう、ほだされないから!私はルーから目を逸らす。すると、ルーから信じられない呟きが…。 「チッ!もうダメかー」 えええ!?ルーを見ると、仕方無しに身繕いを始めていた。…狙ってやってたの?信じられない!!! 「ミヤコ、茶」 ディルが椅子に座りながら言う。ディルといい、ルーといい! 「もうっ!ディルもルーも嫌いーーー!!!」 私の叫びに、ディルとルーが驚いて私を見た。 「何怒ってるんだか…」 呆れた様にディルが言う。寝呆けてあんな事したくせに! 「イライラするなよ。骨食べろー」 カルシウム取れってか! ムカムカしている私に、2人がサラッと言う。 「俺は、ミヤコは嫌いじゃないぞ」 「俺もー。料理美味しいしね」 『!!!』 私は、ビックリして言葉が出なかった。 『嫌いじゃない』って…。顔がだんだん熱くなって行く。 何か…凄く嬉しかった…。
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