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私は高梨都(タカナシミヤコ)。
信じられない体験をして、魔法の存在する異世界に来ました(本編参照)。夢ではありませんでした…。
元の世界へ帰る為とは言え、魔法使いの家に置いてもらう代わりにメイド契約する事に…。
この家の掃除してなさっぷりに、メイド契約した事をちょっと…いや、かなり後悔中(泣)。
しかも…この家の魔法使いは、身勝手で意地悪で俺様!何度からかわれた事か…(泣)。
魔法使いの名はディルイート。黒猫姿の使い魔ルーと2人暮らし。
今晩はついに…と言うか、お料理をします!
見たことない野菜を見た時は、正直、無理だと思ったんだけど、まあ…何とか?なるようになれ!だ。
只今、ルーと一緒にキッチンへ向かっています。
ルーはかなり期待してくれているらしく、鼻歌まで歌っている。足取りも軽い。
「ルーは何でも食べられるの?」
「うん!腐ってなければね。何でも食べるから早く作ってー」
「あ…そう…だね」
気持ちの萎える返事をありがとう…。ま…でもある意味、気が楽になったよ。
キッチンに着く。
私、昨日ビックリしたんだ。埃を被っていたわりには立派なキッチンだったから…。
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