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「ミヤコの言ってた薪とか炭は、そこの物置部屋に置いておいたー」
ルーが指差した。ビックリ!この部屋、物置部屋なんか付いてたんだ…。全然気付いてなかった…けど、便利かも!
埃を被った扉を開ける。
ギイィィー
使ってなかったって音だな…。油ささなくちゃ。
中を覗くと…何かが動いた様な気配を感じた。ええ!?でも、中は真っ暗で確認出来ない。
「どうしたー、何かいた?」
『何かって、何!?』
ルーがランプを用意してくれたので、それを使ってドキドキしながら中を照らした。
そこは、四畳ほどの小部屋で、部屋を見回すけど、別に何かいるって事は無かった。気のせいか…。ちょっと、ホッとした。
ルーの言う通り、薪や炭が無造作に置いてある。他にも色々置いてあるみたいだけど埃を被っていてよく分からない。ここも掃除しないとな。
更に奥に、また扉を見付けた。
「ルー、あの扉は?」
「外に繋がってるー」
お勝手口って事!?成る程、ルーはそっちから物を持ち込んだのか…。へえ!
色々教わった所で、じゃあ、料理を始めますか!
私は、物置部屋をジィーっと見つめるルーに声を掛けた。
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