1 遥か彼方の物語5.5

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「ルー。此処に一緒に来たって事は、手伝ってくれるんだよね?」 ルーがビクッって跳ねた。 「えっ、俺はー…」 ソロソロとキッチンの出口へ…。こらこら。 「ルーが協力してくれたら、早く出来るんだけどなー」 グウ~ タイミング良くルーのお腹が鳴る。 「し、仕方ないなぁー」 モニョモニョ言いながら戻って来た。耳も尻尾もたれている。可愛いすぎだ。 「ルーは火を起こして。そしたらお鍋かけるから」 「何だー。そんな事なら直ぐにやる」 何を想像してたのよ…?ルーは、さっさと物置部屋に入って行った。 「ランプは?」 「平気ー」 猫って夜目がきくんだっけ。あ、猫じゃないか。紛らわしいな…。可愛いからいいけど。 さてと…。私は昨日、色々味見した野菜や卵などをテーブルに用意する。 取り敢えず、スープを作ろうと思っていた。余ったら、明日の朝も食べれるし、多めに作るんだ。 よし!私は、下ごしらえを始めた。 あらかたの準備を終える。 集中していて気が付かなかったけど…ルーが出て来ない。 「ルー?」 シーンとしている物置部屋。まさか!!!
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