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「残念だけど俺は無理だぜ、王妃さんよ。俺はレイと生死を共にするって決めちまったんだ」
従者の一人、大柄な体躯を持つ豪傑・バレンはレイを見ながらニヤッとして言った。
「それならボクだってそうだ!レイを守らなきゃいけない……」
バレンとは反対で、小柄な少年の風貌の従者・シークは、そう言いかけた…が。
「シーク…」
レイが、突如言った。
「頼む」
「なっ…!」
「お前はここで死んでいいような奴じゃない…元フレイムーンの軍隊長だったバレンはともかく、もともとお前はオレに全く関係ない奴だった。ここで巻き添いになんかしたくない…時間がない!行け!」
「なっ…何馬鹿なことを…っ!?」
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