価値

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価値

初めて私に値段が付いたのは15歳の時だった。 中学卒業と同時に親元を放れた私は迷う事なく水商売の世界へ足を踏み入れた。 親友だった一つ年上の恵は、すでに水商売を始めていて、渋谷から徒歩圏の高級マンションに住んでいた。 私は恵の紹介で、道玄坂にあるキャバクラに面接に行った。 年齢には不釣り合いのスーツと12センチのハイヒールを履いて。 当時は今より風営法も甘かったのか紹介だったおかげか、特に身分証の提示もせずに私はすんなり【キャバクラ嬢】になる事ができた。 時給は5000円だった。 女って特だよなあ。 それから私は全額日払いの店を見つけては転々としながら、夜な夜な恵たちと遊び呆けていた。 楽しい事だけ探してた。
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