二章:~旅立ち~

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~帰りの馬車の中~               ヴァンは疲労と暑さにより、馬車の中で超爆睡していた… 「クガァァァァァァ!!!」 「ゴォオォォォォォォォ!!!!」 ヴァンのいびきはまるで、 阪神大震災の地鳴り並みだった 「あ~もう!うっせぇ!!」 馬車のおっちゃんは怒っていた だが、そんなのお構い無しにヴァンはいびきをかいている 「このガキ外に置いてってやろうか!?」 おっちゃんの目はマジだ… そして、街に着いた馬車はと言うと 「おい、ガキ起きろ!!!!」 「グガァァア!!」 「ゴォォォオ!!!!」 「起きねぇな…このまま放置するか」 それから夜になり…… 「んあ!?」 「ここ何処?」 「ママァ~!!!」 「ん?馬車の中か……え?」 ヴァンの顔が青ざめていく 「今、何時?」 「ぇええ~!!!」 「ご、午後十一時!!?」 俺は急いでギルドに向かった!!! バタンッ!! 勢いよくギルドの扉が開いた 「あら、遅かったのねぇ?」 ギルドの受付娘が言った 「あの、その…」 「あら、その何?」 「スンマセン!!!!爆睡してました~」 「……」 (あ、呆れられてる…) 「あの今日の所は勘弁して下さい~」 ヴァンは急いで街の宿屋に帰った 「あ~疲れた…」そう言いヴァンはベッドに横たわった (そう言えば討伐依頼の帰りに見たあの黒い竜は、なんだったんだ?) 「ん?竜…?なんか引っ掛かるな…」 ……………… 「あっ!!じっちゃんとした七竜伝説の約束だ……」 「俺はなんて奴なんだ…じっちゃんとの約束を…!!!」 「じっちゃんは今でも俺との約束を待ってんのかな…」 (近々村に帰ってみるか!) 「よし、明日から七竜伝説についての情報を集めるか!!」 「もうこんな時間か…」 時計を見ると12時を過ぎていた 「明日に備えて早く寝るか…」 カチッカチッ (電気を消す音) 「おやすみ、じっちゃん…」
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