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~帰りの馬車の中~ ヴァンは疲労と暑さにより、馬車の中で超爆睡していた…
「クガァァァァァァ!!!」
「ゴォオォォォォォォォ!!!!」
ヴァンのいびきはまるで、
阪神大震災の地鳴り並みだった
「あ~もう!うっせぇ!!」
馬車のおっちゃんは怒っていた
だが、そんなのお構い無しにヴァンはいびきをかいている
「このガキ外に置いてってやろうか!?」
おっちゃんの目はマジだ…
そして、街に着いた馬車はと言うと
「おい、ガキ起きろ!!!!」
「グガァァア!!」
「ゴォォォオ!!!!」
「起きねぇな…このまま放置するか」
それから夜になり……
「んあ!?」
「ここ何処?」
「ママァ~!!!」
「ん?馬車の中か……え?」
ヴァンの顔が青ざめていく
「今、何時?」
「ぇええ~!!!」
「ご、午後十一時!!?」
俺は急いでギルドに向かった!!!
バタンッ!!
勢いよくギルドの扉が開いた
「あら、遅かったのねぇ?」
ギルドの受付娘が言った
「あの、その…」
「あら、その何?」
「スンマセン!!!!爆睡してました~」
「……」
(あ、呆れられてる…)
「あの今日の所は勘弁して下さい~」
ヴァンは急いで街の宿屋に帰った
「あ~疲れた…」そう言いヴァンはベッドに横たわった
(そう言えば討伐依頼の帰りに見たあの黒い竜は、なんだったんだ?)
「ん?竜…?なんか引っ掛かるな…」
………………
「あっ!!じっちゃんとした七竜伝説の約束だ……」
「俺はなんて奴なんだ…じっちゃんとの約束を…!!!」
「じっちゃんは今でも俺との約束を待ってんのかな…」
(近々村に帰ってみるか!)
「よし、明日から七竜伝説についての情報を集めるか!!」
「もうこんな時間か…」
時計を見ると12時を過ぎていた
「明日に備えて早く寝るか…」
カチッカチッ
(電気を消す音)
「おやすみ、じっちゃん…」
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