1st Contact

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「お前は誰だ?」 ユウヤの携帯から突然聞こえて来た声の主に不機嫌そうに尋ねてやる。 すると電話口からはクスクスと笑い声が聞こえてきた。 「何が可笑しい?」 苛立ちが募る。 『いや、可笑しい訳じゃないんだよレイジさん。 ただ僕は嬉しいんだ』 そう言ってクスッと笑う。 「嬉しい?何がだ」 何が言いたいのか全く見当もつかない。 俺はただ疑問をか電話口の相手に問い掛ける。 『だって”あの”レイジさんとこうやって話が出来るんだから』 少年のような陽気さというか明るさを持った声。 本当に《嬉しい》のだと解る口調だった。 「俺と話せるのがそんなに嬉しいかい?」 『うん、とっても』 「それなら実際に会って話そうじゃないか?」 相手が誰だかは解らないがこいつは俺を知っているらしい。
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