第1部 待ち合わせ

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第1部 待ち合わせ

 私の名前は稲東祐竹。二十歳。ファミレスで人を待っているところだ。  ところで、家の私の部屋には、ピカピカに磨かれた茶色の蓄音機がある。大きさ的には電子レンジぐらいだろうか。  彼女からもらったのだが、いらないと言ったのに私の部屋にむりやり置いていった・・。  でかいラッパは内蔵されているそうで見た目はコンパクトだが、邪魔なことにかわりはない。  あいつの趣味はオルゴールなのだが、どうして蓄音機なのかよくわからない。なぜ?
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