第1部 待ち合わせ

1/8
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ

第1部 待ち合わせ

 私の名前は稲東祐竹。二十歳。ファミレスで人を待っているところだ。  ところで、家の私の部屋には、ピカピカに磨かれた茶色の蓄音機がある。大きさ的には電子レンジぐらいだろうか。  彼女からもらったのだが、いらないと言ったのに私の部屋にむりやり置いていった・・。  でかいラッパは内蔵されているそうで見た目はコンパクトだが、邪魔なことにかわりはない。  あいつの趣味はオルゴールなのだが、どうして蓄音機なのかよくわからない。なぜ?
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!