虚恐現夢

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気がつくとホテルの様な建物の中にいた。 なんだよ、ここ、俺、どうしてこんなとこにいるんだよ・・・ 答はわからない とりあえずしばらく歩いてみよう。 誰かいるかも知れない。 歩をすすめる。 さっきから気になってる事が現実になってるような気がしてならない。 音がしない。 つまりだれもいないんだ。 延々とつづく通路。 ほんとにだれもいないのか? ドアは均等感覚にならんでいる。 一つ一つの感覚は五メートルくらいはある。 ホテルみたいだといったが正確にはわからない。 ただ、内装がそれらしいというだけなのだ。 音がない。 いっそのこと叫んでみようか? オーーイ!! !? 声が・・・? もう一度! すいませーーん! ・・・やっぱりだ! 声は出してるつもりなのだが エコーどころか、声がでない。 つまり、耳に音が入ってこないのだ。 なにかで消されている感じを覚える。 耳に異常は感じられない。 それにおれの耳に異常があるなら、そこらのドアからだれかでてきてもよさそうな大音量で叫んだはずだ だれもでてこない 何なんだ、ここは!
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