大っ嫌い

第一印象

｢あれ？そいや裕二…帰っちゃったのかな？｣

裕二とはさっきまで居た男性客のことであろう｡

｢あーあの人ならそこに千円置いて出ていきましたよー｣
楓はさっきの出来事を思い出し､無愛想に答えた｡

｢誠さん､あの方とお友達なんですか？｣
由香がやんわりと聞く｡

｢んー僕､友達少ないからねー｡言わば悪友かなー？戦友っていうか｣
｢あははっ!誠さんに悪友なんて言葉似合わなーい｣