優しい月

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「・・・ちょっと熱いですね。大丈夫? 輝矢くん?」 私は心配だったので、輝矢くんの顔を見ました。 「か、かぜじゃないよ・・・あはは・・・大丈夫です! ほら! こんなに元気ですから!」 そう言って輝矢くんは突然、ラジオ体操を始めました。 「元気ならよかったです。無理しないでね。」 私はニッコリと微笑みました。 「あはは・・・さすがはしょうみネエだな・・・。」 何だか輝矢くんが疲れたような顔をして席に着きました。 「やっぱり調子わ「大丈夫だって! ラジオ体操をしたらチョットツカレマシテ! ソウナンデスヨ!」・・・・そうなんですか。」 輝矢くんはあははと笑っていました。 たまに輝矢くんはこんな行動をとります。 なぜでしょうか? 「と、とにかくご飯食べようぜ!」 「そうですね。」 「じゃあ」 『いただきます!』 2人声をそろえて、朝食を食べはじめました。 「そういえば、しょうみネエ。今日は何時くらいに帰ってくる?」 もぐもぐ。 ぱくぱく。 「・・・・しょうみネエ?」 「うん? どうしたの?」 「いや、しょうみネエ・・・話聞いてました?」 私はニッコリと笑い、 「スクランブルエッグおいしいですね。」 輝矢くんは後ろに倒れました。
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