優しい月

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「輝矢くん。どうしたの?」 しょうみネエがキョトンとして俺を見ている。 「いや・・・・す、スクランブルエッグ美味しかった?」 俺はとりあえず、話を合わせるように聞いてみた。 「うん! 輝矢くんの作るご飯は美味しいよ!」 「・・・・そうですか。」 俺は笑って、しょうみネエに先ほどの質問をした。 「しょうみネエは今日、何時くらいに帰ってくるかな?」 しょうみネエは「えーと」と言いながら、時計を見ている。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 「・・・しょうみネエ?」 声をかけてみたが、しょうみネエは時計を見ながら止まっていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 「あの・・・しょうみネエ様?」 「今日は午前中と、お昼の1時間だけ講義だから3時くらいには帰ってきます。」 ニッコリと微笑むしょうみネエ。 いつものことながら、スローペースというかマイペースというか・・・。 まあ、しょうみネエはいつもこうだから心配だ。 「じゃあ、今日は一緒に夕飯の買い出しに行かないか?」 「はい!」 「じゃあ夕方、家に迎えに行くから待っててくれ。」 俺はそう言って食事を再開した。 朝食を済まして、身支度をしている時に家の電話が鳴った。
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