退屈していた男の話。

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ある日、退屈していた所に通りかかった女がいた。 ので、僕はその女を愛する事にした。   そこまで美人でも可愛くも、スタイルが良いと言う訳でもない女だった。   それでも「これで少しは退屈さを埋められるだろう。」と、僕は思った。 「僕の退屈さは簡単に埋められそうだ。」とさえも、思っちゃったわけだ。   「彼女の足首が気に入った。」とでも、何かしらの理由を付けておこう。 理由が有る方が、なんだか素敵だろ。       だが、それがそもそもの大間違い。
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