G-2突撃!謎の研究所の話

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数日後 ジリリリリ!! ティアさんに以前と全く同じに修理してもらった新築『G-2なんでも相談所』に盛大な目覚ましの音が鳴り響いた。 「う…うぅ…あと…5分~…」 お決まりの台詞をもごもごと呟いて、僕はかなり迷惑な音を引き起こしている目覚ましに手をのばし、スイッチをOFFにした。 その時。 ガコォォン! 「!!?」 再び眠りにつこうと毛布に潜り込もうとした僕の頭上から、銀のタライが落ちてきた。 コントかよ!!とツッコむ前に、驚きと痛みに僕は目を回す。 「なっ…ななな…」 タライをはねのけて僕は跳び起きた。 なんでタライ!? そう言おうとした瞬間。 ガンガンガンガン! と壁を金づちで叩くような音が聞こえて来た。 「ハティさん!?」 音はハティさんの部屋からだ。 僕は急いでハティの部屋に駆け込んだ。 そこには…… 「こ、これは…!」 ガンガンガンガン!! 少し離れたところにある目覚ましとコードで繋がれた金づちが、ハティさんの眠る棺の蓋をものすごい勢いで叩いていた。 金づちは棺に取り付けられていて、目覚ましが鳴り終わると棺をたたき出す仕組みになっているらしい。 当のハティさんは気付いているのか我慢しているだけなのか、起きようとしない。 「あ、あの~ハティさーん…?」 金づちが怖いくらいに棺を叩き続ける中、僕は恐る恐る棺に近づいた。 次の瞬間。 「うるさいわカスがァァ!!!」 バキィィ!! 「げふっ!?」 アッパーだ。 棺の蓋を破ってハティさんの顎砕きアッパーが繰り出された。 もちろんそれは僕の顎にクリティカルヒット。 数メートル吹っ飛ばされた。 .
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