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「お前か!!人の棺を朝っぱらから狂ったように叩いて!!楽しいか!?よし!なら殺してやる!てか殺す!」
「いだっ!?僕じゃありませんよ!そんな命知らずな事しません!だから蹴らないでくださ…ギャァァ!!!」
ひとしきり僕を殴ったり蹴ったりした後、冷静になったハティさんはやっと棺の金づちに気付いた。
遅いです…。
「ティアか…ふざけた真似を……」
怒りに震えながらハティさんは取り付けられていた金づちを片手で真っ二つに折った。
この仕掛けは恐らく相談所を修理した時、ティアさんが仕掛けたモノだろう。
ただでは修理しないあたり、ティアさんらしいというか、子供っぽいというか悪戯っ子というか…
でも仕掛けがされてるのは寝室だけとは限らないんじゃ……
「ん…?なんか焦げ臭い臭いが…」
ハッとして僕とハティさんはキッチンへ急いだ。
「嫌な予感が…ああああ!!?」
キッチンに入って僕は頭をおさえて叫んだ。
そのあと後ろから来たハティさんに、うるさい、と殴られた。
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