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「!?劉崋(ルカ)…?か…?貴様!どこから湧いて出た!?」
ハティさんに抱き着いて来たモノ。それは真っ赤な髪の着物を着た青年だった。劉崋、とハティさんに呼ばれたこの人は、ハティさんに抱き着いたまま離れない。
「どこって…窓。全開に開いてるからさ~入っていいのかと。」
「馬鹿か貴様!!人の家にあがるのに窓から入る奴があるか!!」
「いいじゃ~ん。俺とハティちゃんの仲だろ?」
「殺す。」
「いやんv物騒だぞハティちゃ~んv」
「気色悪いわカス!」
ハティさんは劉崋さんを引きはがそうとするが、当の劉崋さんは未だに抱き着いたままだ。
ハティさんも今回は本気で嫌がっている。
ていうか……。
「な、な、な…ななな何なんですかこの人は!?いきなり出てきてハティさんに抱き着いて!猥褻行為ですよ!その前に不法侵入ですよねどう考えても!!」
すっかりかやの外だった僕は、劉崋さんをビシッと指差して言った。
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